もうなんのブログだかわからない

ぼくの村にある、あたたかい土や

くすぐったくて気持ちいい草や

うちのお庭にあるふかふかの落ち葉を

ヒトは黒い袋に詰めていく。

これがキレイにする方法なんだと言いながら。


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立派だったお山は削られて

自慢だった芝生は剥ぎ取られて

毎日どんどん醜くなっていくのに

これがキレイなんだとヒトは言う。



いつの頃からか、お母さんは留守がちになった。

お父さんも、お姉ちゃんも、近所のおじいさんも

みんながみんな、この村を留守がちになった。


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別にお留守番できないほど子どもじゃないけれど

一人で迎える夜は、やっぱり寂しくて、少し怖い。


この村が汚くなったからだとヒトは言う。

オセンされたからだとヒトは言う。

土も木も葉も、袋に詰めてしまえば

いつか詰め切ってしまえば、帰ってこれるとヒトは言う。


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ぼくの村は、もう黒い袋がいっぱいで

お散歩のときに嗅ぐ大好きな土のにおいも

ときどき食べるとおいしいツンツンした草も

あの袋に詰められてしまうのに

まだまだ、まだまだ、まだまだまだまだ

袋に詰めるんだとヒトは言う。


ぼくの村がぼくの村でなくなっていくようで

なんだか悲しい気持ちになるけれど

あの黒い袋がたくさんになればなるほど

みんなの帰る日が近づいているんだとヒトは言う。


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だから、ぼくはあの袋を好きになりたい。

お父さんやお母さんや、お姉さんやおじいさんが帰ってくる

その日が早く来てほしいから

あの大きな黒い袋を、僕は好きになりたい。


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2014.08.16 / Top↑
飯舘村2日目の活動は猫の給餌から。

初日と打って変わって空は雲一つない晴天。

早朝、猫ちゃんは日陰で大人しく待ってくれていました。


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東北とはいえこの日の飯舘村は30度を超える気温に強い日差し。

雨も大変だけど、晴れると今度は酷暑との戦いです。


水分補給に気を付けながら家々を回り

午後、訪れたお宅では

超人懐こいシャムの「くるみ」ちゃんが迎えてくれました。


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うにゃうにゃ、すりすり、ゴロゴロ。

とにかく甘えんぼで愛想の良い子です。

このお宅はそっくりなシャムちゃんがもう1匹いるのですが

今日はくるみちゃんしか会えず。


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おしゃべりなくるみちゃん。

お食事中も

「うまうま、うなうな」

おしゃべりしながら食べてました。

クーッ かわいい!


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こちらは「本日のワンぱく大賞」

お散歩に出かけたら初手からものすごい勢いで走り出し

くぼみにつまづいた私は全身でドシャー!と大コケ。

(ささきちは倒れてもリードを離しませんでした・・・・)


そのあとは止めるのもきかず水路で水遊び!

おかげで泥んこになりましたが、本ワンは大満足の様子でした。

暑いから水遊びしたかったんだよね。


今回もたくさんのワンニャンたちに出会えた飯舘村。

人間との暮らしを失い、愛情に飢えている彼・彼女たちが

少しでも楽しい時間を過ごしてくれたなら幸いです。


(おわり)

 
2014.08.15 / Top↑
二日間にわたって訪問した飯舘村。


初日はお昼前からあいにくの雨模様になり

毎回必ず訪れている大倉地区の山々には霧が漂っていました。


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美しい、美しい景色。

今は田畑が荒れてしまった飯舘村だけれど

訪れる度、季節ごとの素晴らしい自然に圧倒されます。


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雨でもワンコたちは元気いっぱい!

人間大好きな寂しがり屋のワンコ、アクア。


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以前はビビリで人間嫌いだったチャックも

ボランティアさんたちの愛情が少しづつ心を溶かし

今では甘えんぼさんに変身。


三本足は少し不自由だけど

器用に歩いて走って楽しくお散歩できましたよ。


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クマちゃんはお散歩より撫でてほしいみたい。

人がいなくてもゴローン!とアピールして、くつろぎまくり。

ちびもライフも元気にしていました。


ずぶ濡れになりながらお散歩と給餌に回り

初日の活動を終えました。


(つづく)

2014.08.14 / Top↑
約3か月ぶりに福島へ行ってきました。


今回は飯舘村での活動を続けている、け~ちゃんと一緒に

飼い主さんの帰りを待ちながら暮らしている犬猫のお世話をお手伝い。


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け~ちゃんは震災以降、ずっと福島での活動を続けている個人ボランティアさん。


現在は月に2~3回ほど東京から飯舘村に通い

飼い主さんの住めなくなった場所でさみしい日々を送る犬猫に

ごはんと、たくさんの愛情を届け続けています。


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原発近隣にある帰宅困難区域などと違い

出入りは自由だけど居住は禁止されている飯舘村。

震災と原発事故から3年半の経過した今も

避難先から自宅へ通って犬猫をお世話する飼い主さんがたくさんいます。


飼い主さんとボランティアさんの給餌により

激しい飢えや命の危険からは基本的に免れられている彼ら。

それでも、人のいない時間が多い生活に危険はつきものだけど

彼らを何より苦しめているのは、ともに暮らす家族を失った寂しさです。


特に犬たちは、本当に人の愛情を心から欲し

ボランティアさんが来るとスキンシップを求めて目を輝かせます。


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一方、猫たちは自由気まま。


係留されるでも閉じ込められるでもなく

一応はごはんも十分にもらって

マイペースに暮らしていることは間違いありません。


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この子はけ~ちゃんも見たことのなかった新入り。

麗しの三毛ちゃんです。

あまり人に慣れていなくて近づけなかったけど

のびのび自由に暮らしているみたい。


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生後半年で妊娠が可能になり、妊娠2か月で出産を迎える猫。

元々、避妊去勢されていない犬猫の多い飯舘村では

人間が介入しない限り、猫たちは際限なく増えていきます。

けれど

増え続ける猫たちを際限なく養える術なんて無いから

生まれてきた子たちは少なくない割合で悲惨な死を遂げてしまう。


そのため飯舘村では、飼い主さんの了承を得て

避妊去勢する活動に力を入れているボランティアさんも複数います。


(つづく)

 
2014.08.14 / Top↑
本当はさ、今回福島へ行ったのは

ボランティアというより、傷心旅行みたいなものだった。


震災後にやってきたことは何の意味も無かったのかなぁとか

犬猫に対する私の気持ちなんて偽者なのかなぁとか

そんな思いになってしまうことがあって

なんだか立ち直れなくて

しょんぼりして虚しいばかりだから

ただ、ひさしぶりに君たちの顔を見たかった。


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過酷な暮らしをしているのは君たちのほうなのに

私は君たちに甘えちゃったね。


それでも

無邪気に迎えてくれて

不思議と力を与えてくれる。


言葉を交わしたことだって無いのに

どうして、こんなにも元気付けてくれるんだろう。

だから人間は、犬や猫と暮らすのかな。


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君たちを人間と暮らせなくしてしまったのは

間違いなく人間だから

こんな私でも、できることは続けていきたい。

まだまだ、そう思ってるよ。

 
2014.05.25 / Top↑