もうなんのブログだかわからない

預かりさんの募集などで、何度かご紹介したセツくん。

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実は奇跡的なことに元の飼い主さんがわかり、今日、無事に福島へと帰っていきました。本当の名前は、ミック君といいます。

保護してくれたボランティアさんは福島入りのため立ち会えないので、代わって私が行かせて頂きました。
わざわざ福島から東京まで迎えに見えた飼い主さんご夫妻。
3日もすれば帰れるだろうと思い、やむなく置いて来た猫。思わぬ長期避難になり、立ち入りの際にも探したけれど見つけることは出来ませんでした。置いてきたことが、ずっとずっと、気にかかっていたそうです。

「家は線量も高いし、もう帰れない。避難先は狭いから‥‥本当はこのまま預かってもらうほうが猫の幸せかもしれないけど。やっぱり、家族なので、連れて帰らせてください」
そう仰って、ご家庭でお預かりされていたSさんと、ご丁寧に私にまでお土産をくださいました。

旅立ちの時がきて、Sさんは少し名残惜しそう。
わんさか猫のいるシェルターから、飼い主さんや里親さんの元へ猫が旅立ってゆく時ですら、送り出す側はやはり嬉しさと淋しさが同居するものです。
短い間とはいえ、ご家庭で1匹だけを大切に預かってくださったのだから、その胸中は少し複雑なものなのかも知れません。

「よかった」「ありがとう」を互いに言い合って、
送り出すときがやってきます。

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「ミック用のキャリー、家にあるから取りに行けねんだわぁ」
オスで少し大きめのミック君。飼い主さんの持ってきたキャリーに入ると、もうパンパンです。本当はキャリーも車も、大嫌いなのだとか。

我慢するのはこれで終わりだから、がんばるんだよ。
今度キャリーケースの蓋が開いたら、そこが、ずっと君を探し続けていた「家族」のおうちだからね。
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2012.02.19 / Top↑
飛鳥新社より、写真集「のこされた動物たち」の続編が刊行されます。

待 ち つ づ け る 動 物 た ち
福島第一原発20キロ圏内のそれから

3 月 2 日 全 国 発 売

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※クリックするとAmazonにつながります

そして、来週2/23~2/28まで行われる写真展「のこされた動物たち@名古屋」では先行販売を致します。入荷予定は2/24の午後。確実に入手されたい方は土日のご来場がお勧めです。



今回、巻末の資料部分をお手伝いした関係で、光栄なことに既に中身を読ませて頂きました。もちろん写真集ではありますが、「のこされた動物たち」よりもルポルタージュ的な本になっています。

「のこ動」が発売されたのは昨年7月末。ある日突然、なんの説明も手助けもないまま取り残された動物たち。飢えと戦いながらも、人懐こくスキンシップを求めてくる犬や猫の姿が印象的でした。
あれから半年余り。続編となる「待ち動」から見えてくるのは、動物たちの悲劇もさることながら、彼らを助けようとする人々を取り巻く過酷な状況です。
恐怖と警戒心から捕獲できない動物たち。シェルター不足で保護することの叶わない辛さ。日を追うごとに強化される警備。問題の長期化により、助けたいのに助けられなくなってゆく現実。
それでも、諦めず助けようとする人々。

勇ましい英雄でも、穢れなき聖人でもなく、いのちと向き合う「人間」。
動物たちの写真の影に、その姿も"写し出されている"ように思います

巻末の資料は、この問題についてのおおまかな説明と、国・行政の動きを入門的にまとめたものです。
是非お手に取っていただければ幸いです。
2012.02.17 / Top↑
ときどきお手伝いに行っている、福島原発20キロ圏内 犬・猫救出プロジェクトさんのシェルター。

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この度、猫シェルターのブログが出来ました。
◆「おーあみ避難所のブログ」◆

私の愛するホワロンや、太田さんと死闘を繰り広げたココくんなどなど、楽しい猫たちが続々と登場予定!

ぜひ遊びに来てくださいね。
2012.02.16 / Top↑
ある日のこと。
私は猫たちに腕枕をして、自宅でグースカ寝ていました。
早朝。珍しく携帯の着信音で目覚めると、相手は圏内入りしているボランティアさん。こんな時間に圏内からの緊急連絡なんて、どう考えても悪いニュースです。

寝ぼけながら電話に出ました。
「牛が‥‥牛がね‥‥‥」
電話の向こうからは、今にも消え入りそうな声。不安が高まります。
聞けば、きのう圏内の民家で身動きが取れなくなっている牛を発見。気になって今朝も来てみたら、未だに同じ場所で挟まれたままだというのです。

やせ細っているとはいえ巨体の牛。機材もなく、家畜を世話したこともない素人が、現場で出来ることはありません。
ただ弱っていく牛を見続けるしかない。初期から活動しているボランティアさんが本当に心の底から、腹の底から思い知っている、無力さです。けれど諦められなくて、あまりにかわいそうで、本来の目的である犬猫の給餌にも向かえないでいるとのことでした。

すぐに住所と写真をメールしてくださいました。

挟まった牛

ボランティアさんが発見してから、既に丸1日。
極寒の中、一体いつからこの場所にいるのでしょうか。これでは食事はもちろん、ゆっくり眠ることすら出来ません。

ちょうど圏内入りしている畜産関係の方を知っていたので、急ぎ連絡。
とはいえ、みな限られた時間と行動範囲の中で、自分の目的を果たすだけで手一杯です。決して無理は言えません。
「もし可能であれば、助けに行って頂けないでしょうか‥‥」
返ってきた答えは、思わぬほどアッサリした快諾。今日中に様子を見に行って何とかしてくれるとのことでした。私もボランティアさんも、力が抜けるほどホッとした瞬間です。

その日の午後。確認に行ってくださった時には、既に牛の姿はありませんでした。周囲には必死でもがいた痕跡があったそうですから、力を振り絞って自力で逃げ出したのでしょう。

圏内では、入り組んだ狭い場所で牛たちを見ることがあります。
必死で食料を探すうち、思わぬところに落下したり挟まってしまうことは、充分にあり得るリスクです。本来であれば「囲い込み」というのは、人間の生活圏と"家畜"の生活圏を切り分け、互いの安全を確保する作業なのかも知れません。

この牛にどんな未来が待ち受けているのか、私にはわかりません。
けれどひとまず、食事を取り、眠ることは出来たでしょう。

諦めず連絡をくれたボランティアさん、貴重な時間を割いて迅速に対応してくださった方々、本当にありがとうございました。
挟まった子が、どうか生きられますように。

2012.02.10 / Top↑
どんな猫も、同じ尊い命。差別なんていけません。猫好きはたいてい、どんな猫も好きなものです。

まぁ、とはいえ、人それぞれ好みはありますよね。
福島原発20キロ圏内 犬・猫救出プロジェクトのシェルターは、ある意味、ねこ博覧会。

机に集合

とにかく遊んでほしい子。
ひざに乗ってれば幸せな子。
人間とかかわりたくない子。

など様々です。

ねこ団子

暖房に集合


そんな中。
今、私のハートをガッチリつかんで離さない一匹の猫がいます。


ホワロン

ホワロンです。

「ホワイト・ロン毛だから、ホワロン(byおーあみさん)」

‥‥‥‥‥‥。
まぁ、名前の由来はともかく。
真っ白な長毛にオッドアイの瞳。今は汚れてしまっていますが、きれいに手入れすれば風格ただようゴージャスな猫に間違いありません。

しかし、私が惹かれているのはそんな見てくれではありません。人生なにごとも、見掛けに気を取られてばかりでは幸せになれないと思います。大事なのは中身、そう中身ですよ!

このホワロン。
なんと、まったく、人になついていません。
猫もあまり好きではないらしく、といって威嚇するでもなく。
ただ一人、孤独にたたずんでいます。

せっかくゴージャス猫なのに、手入れできないのもそのため。
でもいいの。素っ気無いあなたの良さ、私だけはわかってるわ。
いつもどこか寂しげな(想像)その背中。
私は見守っているからね。

ホワロンと‥‥?

って

え‥‥

あの、隣にいらっしゃるのはどなたで‥‥?

オッちゃん

なな!!
シェルターのアイドル猫、若くての美形のオッちゃん!?

ホワロン&オッちゃん

あんたたち、いつの間に‥‥。
なんかもう「俺の女だぜ」的なポーズだし。
白同士、オッドアイ同士で気が合うんでしょうか。

ホワロンを取られて(?)ちょっと寂しい私でした。
あ、みんな里親さま募集中ですよ。
2012.02.08 / Top↑