もうなんのブログだかわからない

飯舘村へ行った翌日、打ち合わせのためおーあみさんの自宅を訪れました。
いや、まあ私はろくに仕事もせず、おーあみ家の猫と戯れておりましたが‥‥。

報告やら世間話をしていると、一枚の写真を見て「あ、マメだ!」とおーあみさん。

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おーあみさんとも行動をともにし、飯舘村や原発20km圏内で活動されている上村雄高さん。
プロの猫カメラマンである彼が気にかけている猫、それがマメでした。
◆「飯舘村の猫マメの幸せについて」Yutaka Kamimura photojournalist

上村さんのブログには、生き生きとしたマメの表情とともに
飼い主さんとマメの苦しい状況が綴られています。

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飼い主のおじいちゃんが避難し、生活の大半をひとり寂しく過ごしているマメ。

この日も、給餌の準備をしていると寄ってきて、コロン!
人間に甘えたくて仕方がないのです。

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不思議なカギ尻尾。
まるで魔法の杖みたい。

おじいちゃんも、マメも、早く安心して暮らしたいよね。
 
2012.08.22 / Top↑
自由に水を飲み、この季節なら多少の狩もできる猫たちは
繋がれた犬たちよりいくぶん幸せに見えます。

でも、もちろんお腹はすいている。
犬たちに給餌をしていると
物音に気づいて猫たちもやって来ます。

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警戒区域内と違い、人の顔を見て飛んで逃げるような子はあまりいません。

スリゴロ甘えてくる子もいれば
少し警戒しつつ
人間の近くでごはんを待つ子もいます。

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「早くできないかにゃ」

はいはい、準備するから待ってね。

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木陰で暑さをしのいでいたこの子は
人間が来ても身動きせず、堂々と休憩中。

ボランティアさんによる不断の努力はもちろんのこと
毎日ではなくても、ときたま飼い主さんが戻ってくるだけで
猫たちの表情はずいぶん違います。
 
2012.08.21 / Top↑
今日はとても悲しい話を目にしました。

◆東電社員の子供に対するイジメが多発!「電気料金値上げ分を返せとカツアゲetc…
東電職員を親御さんに持つ子どもたちが、原発事故の影響でいじめを受けているという記事。
実際に訴えのあったいじめの例がいくつか紹介される中で、こんな一文がありました。
「原発周辺に残された犬猫の写真を突きつけられて『この子たちどうするつもり?』と責められたりもしたそうです」

原発周辺の犬猫に思いを寄せ、怒りを覚えたこの子は、きっと真面目で優しい子でしょう。
残された動物たちについて、子どもたちに知って欲しいと私は思います。例え衝撃的で刺激が強くても、隠す必要も、オブラートに包む必要もない。それぞれの子が理解できる言葉と手段で、伝えていくべきです。

けれど、それがいじめに繋がってしまうなんて、だれも望んでいません。
原発の近くで動物たちを助けている人も
その写真を撮って伝える人も
みんな、動物に幸せになって欲しいから、がんばっています。
だれかを不幸にしたくてやっているのではありませんよ。

この写真を突きつけられた子が
とっても犬や猫の好きな子だったら、一体どんな思いになるでしょう。

原発事故によって、たくさんの動物が悲しい思いをしました。
今もたくさんの動物が悲しい思いをしています。
そういう動物たちをかわいそうだと思って、悲しんでくれる優しい子たち。
その子たちが、また誰かに悲しい思いをさせるなんて、それこそなんて悲しいことでしょう。

大人には責任があります。
原発を、たくさんたくさん作った責任。
動物を、たくさんたくさん見殺しにた責任。
でも、それは大人の責任です。君の隣にいる子を責めたって何も変わらない。

そんなことより、どうやったら二度とこんなことが起こらないかを考えてほしい。
そしてそういう大人になって欲しい。
そういう社会を作って欲しい。

だめな社会を作った大人からのお願いです。
 
2012.08.21 / Top↑
飯舘村の犬たち。
彼らを取り巻く環境に、最近、大きな変化がありました。

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ひとつは再編により、立ち入り制限のある地域ができたこと。
そして、もうひとつは。

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※ボランティアさんの残した張り紙

係留されていない、いわゆる放浪犬は、首輪の有無にかかわらず保健所が捕獲し
最悪の場合、殺処分される可能性があること。

いのちを守るためには係留しておくしかない。
これは行政が通常の地域で行っている「野良犬」への対処と同じではあります。
きちんと犬を管理するのは飼い主の義務。それはそうなのですが。

飯舘村では、飼育の意思があっても
遠方へ避難していたり、高齢だったりして、頻繁に帰れない飼い主さんは少なくありません。
その場所で係留を義務付けるのが、どういうことか。

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洗面器の水を、がぶ飲みする犬。
すぐに1杯分をたいらげ、おかわりをしました。

放されていれば、犬たちは自分で川などへ水を飲みに行けます。
ところが係留が義務化されたため
雨が降るか人間が運んでこない限り、水を飲めない子たちが出ているのです。
夏の盛り、彼らの渇きは相当なものでしょう。

これから半年も待たずして、冬がやってきます。
冬季は雪深くて足を踏み入れることもできない場所が出てしまう。
人の出入りできる場所でも、洗面器の水などあっという間に凍ってしまう。
それが冬の飯舘村です。
鎖の範囲から動くこともできない子たちに、生き延びる手段などあるのでしょうか。

係留しても、しなくても、待っているのは苦しみ。
そんなことを、だれが、どうして、決められるのでしょう。
 
2012.08.20 / Top↑
被災ペット応援クラブさんが行っている、飯舘村の給仕活動に参加させて頂きました。飯舘村は今まで何度も通りすがっていたけれど、じっくり訪れるのは初めてです。

「計画的避難区域」に指定されているこの地域。一部を除き立ち入り制限はありませんが、人はほとんど住んでいません。頻繁に帰宅して犬猫をお世話する飼い主さんもいるとはいえ、やはり人のいない時間を多く過ごしている飯舘村の犬たち。

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人が行くと、とにかく、おおはしゃぎで出迎えます。

気の済むまで遊んであげたいけれど、この日の給餌ポイントは約40ヵ所。
大急ぎでフードとお水を用意するのが精一杯です。

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もちろん、ご飯びも大喜び。
東北とはいえ暑さの厳しいこの時期、ウェットフードは最高のご馳走です。

しかし、夢中でご飯を食べながらも、仕切りと人に甘えてくる。
空腹だけではなく人恋しさもかなりものです。

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作業の合間に、撫でてやるのが精一杯。

本当はもっともっと、遊んだり、運動したり、
人と触れ合える時間がこの子たちには必要です。

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1軒にいられるのは本当にわずかな時間。
車を出すとき、犬たちが決まって見せるのは「もう行っちゃうの?」という表情です。

後ろ髪を惹かれる思いで、次の場所へと移ります。
 
2012.08.20 / Top↑