もうなんのブログだかわからない

ある日のこと。
私は猫たちに腕枕をして、自宅でグースカ寝ていました。
早朝。珍しく携帯の着信音で目覚めると、相手は圏内入りしているボランティアさん。こんな時間に圏内からの緊急連絡なんて、どう考えても悪いニュースです。

寝ぼけながら電話に出ました。
「牛が‥‥牛がね‥‥‥」
電話の向こうからは、今にも消え入りそうな声。不安が高まります。
聞けば、きのう圏内の民家で身動きが取れなくなっている牛を発見。気になって今朝も来てみたら、未だに同じ場所で挟まれたままだというのです。

やせ細っているとはいえ巨体の牛。機材もなく、家畜を世話したこともない素人が、現場で出来ることはありません。
ただ弱っていく牛を見続けるしかない。初期から活動しているボランティアさんが本当に心の底から、腹の底から思い知っている、無力さです。けれど諦められなくて、あまりにかわいそうで、本来の目的である犬猫の給餌にも向かえないでいるとのことでした。

すぐに住所と写真をメールしてくださいました。

挟まった牛

ボランティアさんが発見してから、既に丸1日。
極寒の中、一体いつからこの場所にいるのでしょうか。これでは食事はもちろん、ゆっくり眠ることすら出来ません。

ちょうど圏内入りしている畜産関係の方を知っていたので、急ぎ連絡。
とはいえ、みな限られた時間と行動範囲の中で、自分の目的を果たすだけで手一杯です。決して無理は言えません。
「もし可能であれば、助けに行って頂けないでしょうか‥‥」
返ってきた答えは、思わぬほどアッサリした快諾。今日中に様子を見に行って何とかしてくれるとのことでした。私もボランティアさんも、力が抜けるほどホッとした瞬間です。

その日の午後。確認に行ってくださった時には、既に牛の姿はありませんでした。周囲には必死でもがいた痕跡があったそうですから、力を振り絞って自力で逃げ出したのでしょう。

圏内では、入り組んだ狭い場所で牛たちを見ることがあります。
必死で食料を探すうち、思わぬところに落下したり挟まってしまうことは、充分にあり得るリスクです。本来であれば「囲い込み」というのは、人間の生活圏と"家畜"の生活圏を切り分け、互いの安全を確保する作業なのかも知れません。

この牛にどんな未来が待ち受けているのか、私にはわかりません。
けれどひとまず、食事を取り、眠ることは出来たでしょう。

諦めず連絡をくれたボランティアさん、貴重な時間を割いて迅速に対応してくださった方々、本当にありがとうございました。
挟まった子が、どうか生きられますように。

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2012.02.10 / Top↑
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