もうなんのブログだかわからない

福島第一原発から14km地点の牧場で、今も牛を生かし続けている「希望の牧場」
この度、初めての写真展が東京・原宿で開催されました。
警戒区域からのSOS「希望の牧場・ふくしま」写真展 ~小さなふくちゃんが教えてくれたこと~

最終日である14日(月)にお邪魔してきました。
平日のお昼だし、きっと空いてて落ち着いて見られるだろうと思ったら

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なかなかの盛況。
終了間際だったのに、人が途切れる気配はありませんでした。

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道路に面した大きなショーウィンドウ。
路上へ向けて訴える牛たちの姿に、通る人々も思わず足を止めます。
会場出口でご挨拶なさっていた代表の吉沢さん(写真中央)。来場された方から代わる代わる声をかけられ、思いを熱く語っていらっしゃいました。

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奇跡的にレスキューされながらも命を落とした孔子「ふくちゃん」のコーナー。
写真の足元には、美しく並べられた白い花弁と、お供えの線香。スタッフの方々の無念と暖かさが伝わってくるディスプレイです。

若者の行きかう、消費社会の象徴のような原宿という場所で、多くの方が警戒区域の現実を目にしました。



写真展の中日となった5月12日。
警戒区域内の家畜に対し、国が全頭殺処分の指示を出して1年が経過した。

この1年間、原発20km圏内の家畜を取り巻く環境は凄惨を極めてきた。繋がれたまま、飢えの中で壮絶な死を遂げたいのち。放浪し、力尽きたいのち。殺処分により失われたいのち。彼らを助けるための扉はあまりに重く、硬い。
それでも尚、希望の牧場を始めとする複数の農家さんが、日々の世話を継続しながら「生かしたい」と訴えを続けてきた。
そして今年4月5日。農水省は警戒区域の再編を前に、一部条件を満たす場合には原発20キロ圏内で家畜の飼養を認める方針を打ち出した。長く続いてきた苦難の中、地道な活動と強い信念がようやく国に一歩を踏み出させたのだ。

農水省が新しく打ち出した方針でも「原則安楽死」は変わってない。生かそうとする人々への風当たりは、今も決して易しくない。今日はこんなニュースが報じられている。
◆警戒区域内「ネット公開は許可を」 浪江町が牧場に条件(朝日新聞)
けれどそれでも、今までのような殺処分一辺倒でなくなってきていることは確かだ。

とはいえ現状ではあくまで飼養が「認められている」だけで、国や自治体が支援してくれるわけではない。日々与える食事の手配や健康管理など、生かすために必要なヒト・モノ・カネは、農家さんたちが自分で調達するしかない。
当然ながら、通常の酪農/肥育は出荷した利益で動物たちを生かしている。しかし、今20km圏内で生きている家畜たちは、未来永劫、出荷されることはない。1円の利益も生まない一方で、生かすためにかかる費用は莫大だ。

牛の限界寿命(生物学的な寿命)は約20年。
政府や行政の決定に振り回されながら、未だスタート地点にある長い戦いをどう維持してゆくのか。先の見えない困難は続いている。
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2012.05.15 / Top↑
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