もうなんのブログだかわからない

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吉沢さんは原発事故後、今に至るまで、警戒区域内で被曝した牛たちを生かし、牛を生かそうとする他の農家への支援も含めて活動されている方である。その活動には賛否あるかもしれないが、本件は「希望の牧場」だけの問題ではないと私は考えている。
私が特に驚いたのは、牧場のスタッフでもある金子真司記者のブログ記事だ。
【警戒区域立ち入り問題】僕の知ってること、思うこと
この記事によれば「昨日の福島県警本部との話では レスキュー号で大熊町へ行くことは、大熊町の許可証をとってないから違法だという」とのこと。

今回、5月末にジャーナリストが立ち入った際、吉沢さん自身は立ち入りの許可を得ていた。しかしながら、無許可で立ち入ったジャーナリストを案内したことが教唆に当たるとか何とか、そういう論理で取り調べているのだろうと思っていた。
ところが上記ブログによれば、吉沢さんの立ち入りそのものを違法行為と見ているらしい。許可を取っているのに何故?

福島県警の言い分は、許可を出しているのはあくまでも浪江町の立ち入りについてであって、他の町まで行って作業するのは違法行為、というもの。
希望の牧場がどういった形式で立ち入り許可を得ているのかは知らないが、なるほど書面上は浪江町への立ち入り許可なのかも知れない。
しかし、だからといって、それだけで取り調べまでする例が今まであったのだろうか。当該記事でも説明されているように、例えば政治家の視察やマスコミの取材などで、警戒区域内に何箇所も立ち寄る場合がある。その際、立ち入る町村ごとにわざわざすべて許可を取るなんてことは、実態として行われていない。そんな律儀な運用はされていないのである。
書面上、つまり建前としては○○町への立ち入り許可かも知れないが、実質的には警戒区域全体への立ち入り許可として機能しているのが実態だ。
もちろん、申請場所と明らかに違う場所で警察車両に出くわせば、その場で事情を聞かれるくらいのことはある。しかし、その場で事情を説明して終わりだ。後日呼び出されてまで取調べを受けるなんて、ありえない。

法を変えることは難しいが、現場で運用を変えてしまうのは簡単なことだ。
吉沢さんだけ、国や行政にとって都合の悪い人間だけを選び、法を盾にした嫌がらせが許されてしまうとすれば、こんな恐ろしいことは無い。国に都合の悪いことを言う・やる人間はいくらでもつぶせる様になってしまう。
ただでさえ入る手段も限られ、被曝しながらの作業を余儀なくされる場所で、執拗な出頭命令や事情聴取がついてくるとなれば、それだけで充分な圧力と言える。
そして、国や行政にとって都合の良い人間だけが現地を訪れ、情報発信できるとしたら、私たちが目にする「情報」は「現実」から遠くかけ離れてしまうだろう。
 
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2012.11.06 / Top↑
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