もうなんのブログだかわからない

私は子どものころ、入退院を繰り返す時期が長かった。
言葉のわかる年頃になれば「これは治療のためなんだ」と理解できるし、なにより、どんな苦しい治療にも必ず終わりが来ると知っている。だから、たいていのことは我慢できる。
でも、ずっとずっと幼いときは、そんなの無理。
薬はただ、マズイ!苦い! 治療はただ、痛い!苦しい!怖い!
訳のわからない苦痛、訳のわからない制限、終わりの見えない恐怖ほど大きなストレスはない。

残念ながら動物にとって、人間による治療行為は生涯そういうものだと思う。
理由も終わりもわからない、ただの不快。

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ライチを引き取ったのは、そんな経験も影響している。
私も鼻炎持ちだし、どこか自分を重ね合わせているのかも知れない。

シェルターへ来たばかりの頃、とにかく人懐こく、撫でて~と擦り寄ってはケージから出たがっていたライチ。長く点眼・点鼻の投薬を続ける内、次第に身構えるようになってしまった。
そりゃあ毎日、ケージを出してもらえたと思ったら目や鼻に水を垂らされるのだから、猫にすればかなりの苦痛に違いない。人間不信の凶暴猫になっても当然ないくらい「酷い仕打ち」だろう。
といって人間の側は、くしゃみ鼻水を繰り返している子をむやみに出して、他の子に移すわけにもいかない。お互いに辛い闘病生活だった。

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これは、威嚇じゃなくて、あくび。
ブレブレだけど・・・・歯がないの分かるかな?

やっぱりね。
高齢な子、病気のある子は、なかなか里親さんが決まらない。
若くてかわいい子が人気というのもあるし、生涯一緒に暮らすと決断するとき、こんな大変そうな子に責任もてるからしら?と不安になるのもよく分かる。高いハードルなんだと思う。

でも、どんな若くかわいい子猫も絶対に年を取るし、生きていれば病気もする。

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ライチは夜中、私のほほを枕にして眠る。
詰まった鼻からはグゥーグゥーと、いびきみたいな寝息が漏れてくる。

うちは福島の猫を迎えるまで、りんスズの若い娘猫しかいなかった。
初老で猫エイズキャリアのベルふわふわと、後期高齢者で鼻炎のライチが来て、お世話の負担は増えたといえば増えた。きっと、これからもっともっと大変な時期も来るだろう。でも、2匹を迎えて良かったと、強がりじゃなくそう思っている。

初めの数日、耳元でいびきを聞きながら寝るのは・・・・正直、キツイ、と思った。
今は、ライチのいびきを聞きながら、あぁ生きていて、隣で寝ているんだなーとしみじみ思って
とても幸福な気持ちで眠りに落ちる。

老猫は老猫なりの、病気の猫は病気の猫なりの、幸せをくれるよ。
 
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2012.12.30 / Top↑
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