もうなんのブログだかわからない

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麦ちゃんは人間に助けを求めた猫だった。

1年と少し前、友人宅にいきなり上がり込んで、飯くれー!と鳴いた猫。それが麦。

なんやかやで我が家に来たとき、その体は信じられないほど細かった。

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「子猫だし懐いてるから、里親探してあげて!」と託されたその子は

細くて小さいけど全然子猫じゃなくて、どうやら口内炎もあるらしかった。


でもまあ、ひとまず食べて太らないことには

治療も里親さんの募集も始めようがないってことで

とにかく食べたいだけ食べさせ

わずか2kgジャストだった体重を1カ月かけて3kg弱まで増やした。


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そろそろ落ち着いてきたし、避妊手術を受けさせようかな。

ついでに歯の治療もしてもらえば麻酔が一回で済むし

なーんて考えていた頃、まさかの妊娠発覚!!


必死に助けを求めて人の家にまで上がりこんだのは

きっと、お腹の子を守るためだったんだね。


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麦ちゃんは子どもを産んだ。

猫なのに、産んだのは、たった1匹だけ。

とてもとても小さく弱々しい「小麦」ちゃんは

一度もお母さんの母乳を飲むことなく、逝ってしまった。


出産してから、麦は体調が優れないようだった。

あまり気にならない程度だった口内炎が悪化して食べない日が出始め

避妊手術の時に激しい貧血が判明。

抜歯をしようにも多量の出血を伴う治療は出来ないと言われてしまった。


それでも、薬で誤魔化し、なんとか貧血も平常値近くまで持ち直し

超元気!とはいかないまでも、麦ちゃんなりに平穏な日々を過ごしていたと思う。

他の猫とはあまりつるまかなったけど、新入り「さくら」とは一緒にいることが多く

ようやく友達ができたかな?と嬉しく思っていた。


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7月に入って間もなく、麦ちゃんの食欲が止まった。

今までも食欲の波はかなりあって、その度に持ち直していたから

いつものことだろうと病院へ行った。


でも、食べなかった。

もう一度病院へ行っても、食べなかった。


血液検査の結果、貧血の指標となるヘマトクリットは7.7%で正常値の1/4程度。

FIPかも知れないとの診断だった。

その時にはもう遅かったのだ。


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それでも始めのうちは、お刺身なら食べたり、鰹節なら食べたりしてくれた。

普通に歩くし、爪元ぐし、もう手立てがないとは思えないほどだった。


それでも、次第に、本当に何も、一切のものを受け付けなくなり

口内炎の影響で口を触れないから強制給餌もできず、絶食の生活になった。


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水と点滴と薬だけで、なんと15日間も生きて

麦ちゃんは息を引き取った。


この世を去る2時間ほど前

もう立てないほどフラフラだったのに

自力で私の膝に乗って、少しだけくつろいだ。


麦ちゃん

苦しみから解き放たれて

むこうで小麦ちゃんをたくさんかわいがってね。

大好きだよ。

 
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2016.07.20 / Top↑
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