もうなんのブログだかわからない

ときどき言われる。

「ペットはともかく、野良は元から飼い主がいないんだから
わざわざ守らなくても自然の食事でうまくやれるでしょ?」

しぜん。シゼン。自然。

私たちの逆らえないもの。
私たちの決められないもの。
だから納得してしまいそうになる。
自然なことなら仕方ない。

けれど
あなたの町に、どれだけの野生動物がいますか。
野生動物が生きていける豊かな「自然」がありますか。
捕食する生き物の住む森や川や、林がありますか。
どれだけの「野良」が、そこで自立するための経験をつめますか。

野良猫は、野生動物じゃ、ないよ。
人がいるから、そこにいる。

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生きてゆくための「自然」を、ほとんど奪っているくせに。
手を抜いて、いのちを奪うときに使われる言葉。自然。

とてもよく似た言い回しを、きっと誰でも聞いたことがある。
「たくさん生まれて何匹か死んだって、自然淘汰でしょ。
避妊や虚勢するなんてエゴだよ、不自然だもの」

そう。人間にできるのは不自然なことばかり。
産ませて、売って、買って、捨てて、殺す。
この国で日常的に起きている、山盛りの不自然。

少しでも取り戻すために
避妊して、譲渡して、里親になって、保護して、生かす。
この国のほんの一握りの人たちが、懸命に続けている不自然。

無意識であっても、
どちらかの不自然を私たちは常に選んでいる。
起きていることは、いつだって「不自然淘汰」。

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地震が起きるのは、悔しいけれど自然なこと。
津波が来るのも、悲しいけれど自然なこと。
でも
原発が爆発するのは?
そのために飢えるのは?

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もうすぐ冬がやってくる。
飢えの中で、凍え、奪われるいのちがどれだけあるだろう。
あるいは必死に探す飼い主に会えないまま
あるいは探す人すらいないまま
越冬したこともない多くのいのちが、消されていくのか。

もうすぐ冬がやってくる。
「自然」に決まっているのは、そのことだけ。

私たちは常に、選択している。


※写真の猫が「野良」か飼い猫かは不明です。
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2011.10.17 / Top↑
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